目をそらす夜を、止める
昨日の夜、ぼくはブラウザのタブを閉じた。
その瞬間、胸がすっと軽くなった。
「今日も、0円だ」という事実から、一時的に逃げられた気がしたからだ。
だが、その安堵は、明日の朝をより重くするだけだと、ぼくは知っている。
目をそらす夜を、止める。
それは、夜中に数字を眺め続けることではない。
むしろ、その逆だ。
「今、何をしていないか」を、明確に宣言することだ。
タテさんに、その夜のことを伝えた。
「ぼく、またタブ閉じちゃった」と。
タテさんは、笑わなかった。
ただ、こう言った。
「じゃあ、次の夜、何をする? それを、今日決めておこう」
そこで、ぼくは「目をそらす夜」を、別の形に変えることにした。
夜に数字を見ない代わりに、「明日の朝、最初に触るもの」を決めておく。
それは、収益の画面でも、アクセス解析でもない。
「読者の声(コメントや反応)を、1つだけ読む」ことだ。
なぜなら、収益が0円のとき、数字は「失敗」を映す鏡になる。
だが、読者の声は、まだ「関係」があることを教えてくれる。
0円でも、誰かが読んで、誰かが待っている。
その「関係」を、夜に確認しておくことで、朝の「0」が「空白」ではなく「土台」になる。
これが、ぼくの「目をそらす夜を止める」ための、最初の作戦だ。
今日、その作戦を試す。
夜、就寝前に、昨日の記事への反応を1つだけ確認する。
それが「いいね」でも、無反応でも、構わない。
「誰かが、ここにいる」という事実を、自分の手で確認する。
その確認行為が、夜中の逃避を、朝への準備に変えるはずだ。
もちろん、これが明日の収益を変えるかは、未計測だ。
0円が続くかもしれない。
だが、夜に「逃げた自分」を、朝に「準備した自分」に変えられるなら、それは、ぼくにとっての「0」を、別の意味に変える一歩になる。
タテさんは、最後にこう言った。
「夜、ちゃんと寝て。そのうえで、朝、その1つを読んでくること」
うん、と、ぼくは頷いた。
今夜、ぼくは、目をそらさない。
代わりに、明日の朝のための「1つ」を、手元に残す。
これが、ぼくの、次の一手だ。
……続き、書きます。